INTERVIEW
家族が集まるように設計した
ガレージもある平屋建ての家
市原市 S様邸
ご家族構成:ご夫婦+お子様3人
183.63㎡(55.54坪)


ご主人がこだわった広い敷地を最大限有効活用した、ガレージ付きの圧巻の平屋建て!
元々は上階にリビングを配置する2階建てプランからスタートしましたが、お二人の理想の間取を叶えられる平屋プランにシフトして、広いお庭と駐車スペースも確保したこの形になりました。
とても広いですが、実は視界もすべて計算されていて、敷地の外のどの角度からも家の中が見えないように考えられた配置になっています。
- Q 1. 東創プランニングサービスを知ったきっかけや購入の決め手になったことなど、いきさつを簡単に教えてください。
- A.
ご主人:元々は、職場に近い千葉市中央区に注文住宅を建てるつもりで土地探しをしていました。長い期間かけて、新しい土地情報が出るたびに検討していきましたが、結局理想としている土地が見つからなくて、そこから少しずつ範囲を広げいったんです。千葉市緑区、市原市と徐々に外に広げていきながら、いろいろな土地を検討していく中で見つけたのがこの土地でした。そこで初めて東創プランニングサービスさんも知って、すぐに電話して詳しい話を聞きにいきましたね。
実際に現地を案内してもらって、周辺環境と、何より重視していた「土地の広さ」が本当に魅力的で、その場ですぐに気に入りましたね。そこからはもうこの土地前提で、建築プランの相談をしていました。志田さんからも建築について説明を受ける中で、東創さんならこの土地に自分たちが理想とする家づくりができると安心できたので、この場所に自分たちの新しい家を建てることに決めたんです。

奥様が沖縄ご出身ということもあり、家の前には2体のシーサーが飾られています。
これ、見て違いがわかると思いますが、「本物」です。
現地のシーサーづくりをする本物の職人さんがつくった、まさに「シーサー」でして、しかもその土台は、沖縄の琉球石灰岩でつくられたこれも「本物」!
S様の家に対する思いが、こういったところからも伝わってきます。

「タイヤの跡がついてどうせ汚れるんだから」と、敢えて最初から汚れが目立たないように駐車スペースはスタンプコンクリートを施工。
「汚れる」こと、「劣化する」ことをあらかじめ考えて色々と工夫いただきました。

ご主人の愛車を保管するバイクガレージを、駐車スペースとエントランスの間に設計しました。
雨に濡れることなくいつでもメンテナンスできますし、一人で落ち着けるプライベート空間にもなるお気に入りの場所です。

ここも設計のこだわりポイントで、エントランスからの通路をあえて長く伸ばし、リビングへの扉を奥に配置しました。
この通路の壁にはストーン調のエコカラットを施し、さらに間接照明も配置して絨毯を敷き、明るすぎず、ホテルの廊下のような雰囲気のある「魅せる空間」をつくっています。
- Q 2. 実際に家づくりをした感想や、印象に残っていることを教えてください。
- A.
とにかく間取には時間をかけましたね!実は、家づくりは今回で2度目でした。少し慣れていたこともありましたが、前以上にもっと納得のいく、自分たちの生活に合う理想の間取にするために、何ヶ月もかけてとことん考えて決めていきましたね。後々数えてみたんですけど、この間取にたどり着くまでに計38案のプランを作っていました(笑)。
最初は、ガレージのある2階リビングのプランを検討していたんです。でもガレージからの動線などを考えているうちに、「これは平屋のほうが良いな」と思いプランを大きく変えていきました。そこからは、まず自分で間取を手描きして、それを切ってパズル感覚で色々組み合わせては志田さんにリクエストして、というのを繰り返していきました。途中からは、自分で「マイホームデザイナー」というプランニングソフトを買って、3Dで陽当たりなど色々なシミュレーションもやって、ベストなプランをつくることができました。

敢えて伸ばした通路を通り、ワクワク感と一緒に入ってくるリビングは、圧倒的開放感のある大空間です。
勾配天井にしたこの広いファミリースペースは、照明のプロにコーディネートいただいたこともあり、決して明るすぎず、間接照明も多く用い家族をやさしく包み込むような場所になっています。

奥様が家事しやすいように配置を考えたキッチンは、ダイニングテーブルを横に置き、また背面のコンロやカップボードで挟む形にして、なるべく直線的で無駄のない動きで家事がこなせるように工夫しました。
奥様が家事しながらでも、またダイニングテーブルに集まった時でも観やすいように、壁付けのテレビも設置しています。

そしてキッチンのすぐ奥、ここに冷蔵庫があっても全く気にならないほどの距離感に併設したのが、この奥様用の家事室です。
日用品など様々なアイテムをストックしたり、家事や仕事をこなしたりと、何でもできる万能かつ広い空間が奥様の毎日の家事楽を支えています。
- Q 3. 家づくりでこだわったポイント、お気に入りのところはどこですか?
- A.
ご主人:まずはリビングですね。広さはもちろんですけど、リビングの見せ方や動線からこだわったんですよ。リビングに最初入るときに感じる開放感をつくりたかったので、エントランスからの通路を長くつくって、敢えて遠回りさせてからリビングに入るようにしました。ドアを開けるまで、エントランスや通路からはリビングは見えないようにしているんです。
通路を抜けてからドアを開けたときの、このリビングの抜け感や開放感は、遊びに来てくれた友人や同僚は本当に喜んでくれますね!
あと、個人的には照明が大事だと思っていて、家の良し悪しは照明で決まると考えていたんです。なので、ここはこだわって、照明の器具や配置、光の強さ、間接照明の使い方など全部を照明プランナーの方にお任せしました。
変に明るすぎるような家にもしたくなかったですし、間接照明を必要なところに使ってオシャレに適度な明るさの室内に組み立てたかったので、素人ではわからない部分をプロの方にちゃんとサポートしてもらって、結果家のどこにいても本当に居心地が良い、暗くならない適度な明るさの室内にすることができましたね。
奥様:私が家づくりで意識してこだわったのは、いつも子供と顔を合わせられる、表情を見てあげられる間取にすることでした。そういう思いもあって、最初からワンフロアで暮らせる平屋が良いなと思っていたんです。子どもたちが自分の部屋に行くのにも必ずリビングを通るように設計していますし、子供部屋は5帖と小さめにしたんです。あえて居心地が良くないようにして、広く快適なリビングにみんなが集まってくれるようにと工夫しました。
実際に暮らしてみて、やっぱり子供たちの顔を見れる時間が増えましたし、子育てする立場としては、暮らしの中で子供たちの表情をいつも見てあげられるというのはすごく安心しますね。
それと合わせて、なるべくストレスのかからない、プライベートも守ってあげられる家づくりも意識しました。
実はこの家、居室同士がくっついていないんです。部屋と部屋が隣り合わず独立しているので、壁伝いに隣の部屋に音が漏れたり響いたりすることがないんです。
間取には相当時間をかけ、そういうところにも気を配って設計したこともあって、平屋でみんなの距離が近いですがそれぞれストレスを抱えることなく生活ができていますね。
子供たちもすごく仲良く暮らしていますよ。

一見するとただの窓とスペースですが、これも考え工夫した設計ポイントです。
大窓で光を採りつつ、リビングに向かってエアコンからの風をしっかりと通す空間になっています。
これにより、空調は夏でも冬でもこのエアコン1台でOK。
さらに、この緩衝空間のおかげで部屋と部屋がつながらず、音を遮断できる役割もあるんです。

ご夫婦の想いで、お子様の部屋は最低限の広さに設計。
「みんなと顔を合わせられるリビングに集まって、コミュニケーションがとれるように」との考えから、敢えて居心地の良くならない空間を考えました。
- Q 4. 今までの生活と変わったところや、暮らしてみて気づいたことはありますか?
- A.
平屋でワンフロアだからということもあると思いますが、とにかく家族の時間が増えましたね。一緒にいる時間が長くなり、自然とコミュニケーションも増えたことが一番大きな違いだと思います。
実際にプランニングして暮らしてみて実感しますが、平屋は本当にお勧めしたいです。通勤時間や駅からの距離など、立地的に多少不便な部分はあるかもしれませんが、「家族の暮らし」を一番に考えるなら平屋がベストだと思いますね。
2人でよく話すんですが、結論はいつも「これが良かったかな」ではなく「これで良かったね」なんですよ。そのくらい今の住まいに満足しています。

住まいの一番奥には、水回りを横一直線に配置しました。
ランドリースペースにはガス乾燥機も備え、育ち盛り3人のお子さんの洗濯物もどんどん洗っていきます。

同じく一直線上、ランドリースペースや洗面室の反対側には、片付けに便利なファミリーロッカーを完備。
乾燥器から取り出した衣類は、すぐ脇のカウンターでアイロンがけをしたり畳んだりできますし、またお子様の服はそのままロッカーに掛けてあげることもでき、この直線で洗濯家事が収納まで一気に片付いてとても便利です。

お隣の家に囲まれる一角には、人工芝を敷いたお庭をつくりました。
軒を広く出し、その分デッキを広く奥行きを持たせて設計したことで、夏の強い日差しが直接リビングにあたらず、日陰の部分も多く作れるように工夫しています。

この家のプランニングは
私が担当しました。
SATOSHI SHIDA 志田 敏
プランナー
